第39回研修会報告 | - 2011/09/07
- 9月2日(金)、「訪問看護との連携について〜ターミナルケアの事例を通して」のテーマにて、社団法人山形県看護協会訪問看護ステーションやまがたの、訪問看護とケアマネジメントの実践をされている明日(ぬくい)浩子氏を講師に、山形市総合福祉センターにて開催されました(参加者約20名)。
研修の前半はターミナルケアを取り巻く状況、病院で死を迎える方が圧倒的に多い現状であるものの、自宅で死を迎えたいという方もおり、「訪問看護ステーションやまがたの」の状況などの説明がありました。 後半は、ターミナルケアの事例をご紹介して頂きました。「仕事を持つ家族が迷いながらも自宅で看取りができたケース」「本人、家族の希望が強く自宅で看取るために退院したケース」「若い癌末期利用者(40代)」「106歳天寿を全うし自宅で看取ったケース」の4事例を通して、それぞれ講師が学んだことを教えて頂きました。 そして、医療と福祉の連携という観点から、在宅でのターミナルケアのポイントとして、「本人・家族が在宅ケアを望んでいる」「症状コントロールができている」「往診する医師、訪問看護師がいる」「24時間対応の緊急時体制がる」「介護力がある」「体位前より十分な情報があり、受け入れ体制が整えられる」などが挙げられました。そして、主治医、看護師、ケアマネジャー、ヘルパーなどサービス事業者が連携がとれ、信頼関係があることの重要さも強調されておりました。 死を迎える時期にその本人を周囲の者がどう支えるのがいいかを改めて考えさせられる研修会でした。 そして明日氏の穏やかでかつ明瞭な口調と随所にきれいな花の写真が見られたパワーポイント(ご本人は1年生と謙遜しておららましたが)が印象的でした(報告者 佐藤)
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